ハリノヲト

こぎん刺しとは、津軽地方に伝わる刺し子の技法のひとつ。その昔、野良着のことをこぎん（小布、小巾）と呼んだためこの名前がついたとか。綿の栽培ができず、さらに木綿の着用を禁止された農家の女性たちが目の粗い麻布に防寒のため糸を刺したのがはじまりです。

伝統的な古典図案のみならず、現代の慕らしに寄り添うような独自のこぎん刺し図案を生み出すハリノヲト植木友子さん。心惹かれる色や形、折々に脳裏に浮かぶイメージを美しい意匠に仕上げています。

「人との出会いと同じように、ものとの出会いも一期一会」を身上とする作り手、さまざまな色と形の中から、これ！というものに出会えますように。